VR SYNC本家ウェブサイトでは、VR SYNC BOXというポータブルのローカルサーバー通じたVR SYNCの利用を紹介しています。この、VR SYNC BOXを利用すれば、インターネット接続環境が無い場所・または不安定な場所でも、VR SYNCの機能を充分に利用することができます。
しかしながら、現在オランダのVR SYNC本部で販売されているVR SYNC BOXは日本の電波利用許可が得られていないために利用することはできません。
日本で利用できるVR SYNC BOXは、下記より購入利用が可能です。
※利用時には、VR SYNC BOX専用のVR SYNCアカウントの購入が必要です。
Oculus Go( またはAndroid スマホ)のアプリであれば、PCと接続してUSB経由で直接VR動画データをアプリ内に転送することが可能です。
How to manually preload your content
https://dashboard.vr-sync.com/support/article/63
クラウドサーバーからのダウンロードよりも速いですし、数人で手分けをしてデータの転送作業をすることもできるので、そのようにしたらもっと速く、多数のVRヘッドセットへのデータの転送作業をすることができます。
転送の時間の目安ですが、Insta360 One Xから無加工で取り出した3分間のVR動画(360動画)(2.3GB、MPEG4、ビットレート102MBPS、5.7k( 5760px x 2880 px )、30FPS)の場合、パソコンからOculus Goへの転送時間は約1分20秒でした。
PCからUSB経由での転送の方法は以下のとおりです。
1)アプリと素材を準備する
Oculus Go( またはAndroid スマホ)にVR SYNCのアプリをインストールし、PINを入力しておきます。
自分のパソコンに、に、次の1-1〜1-4までの、いずれかのタイプのコンテンツを準備しておいて下さい。
1-1) 動画の場合
VR動画を準備します。その際のデータファイルの名前の付け方には規則があります。再生順に、以下のとおりです。
1_(動画の名前).mp4
2_(動画の名前).mp4
例:1_asakusasensouji.mp4
データファイルの名前の先頭にある数字とアンダースコアによって、VRSYNCは再生順序を決定します。
Equiangular (YouTubeで利用されている360動画フォーマット)形式の 360 videoの再生をする場合には、_eac(モノスコピック形式) または、 _eacstereo (ステレオスコピック形式)をファイル名の後ろにつけます。
例:3_rugby-in-rain_eac.mp4
ステレオスコピック(3D)動画の再生の場合には_tb(top-bottom)、または_lr(left-right)をファイル名の後ろにつけます。
例:4_performance_tb.mp4
1-2) 静止画の場合
jpgまたはpngファイルを使用可能です。
動画と同じように、データファイルの名前の付け方には規則があります。再生順に、以下のとおりです。番号が動画と重ならないように気をつけて下さい。
1_(静止画の名前).jpg ( または.png)
2_(静止画の名前).jpg ( または.png)
1-3) 空間音声の場合
1_videoname.tbe,
2_anothervideo.tbe
というように、空間音声が対応する動画と同じファイル名が付き、拡張子を.tbeにしてください。
1-4) VR SYNCアプリ内で、動画が始まる前に表示される背景写真とロゴ
アプリの背景画は、 background.png というファイル名にします。
アプリに表示するロゴは logo.png というファイル名にします。
このようになります。
※この「背景写真とロゴ」につきましては、こちらからその仕様について必ず確認してください(VR Syncのクライエントアプリで表示する、オリジナルの背景画像やロゴの推奨仕様)。
2)「VRSync」フォルダをOculus Go( またはAndroid スマホ)に転送する
お使いのパソコンに用意しておいたデータを、USBケーブル経由でOculus( またはAndroid スマホ) Goにコピーします。
Oculus GoとPCをUSBケーブルで接続して転送する方法
Oculus Go内のVRSyncフォルダーに、下図のようにコピーします。
3)動画を再生する。
プリロードが終わったら、Oculus GoのVR Syncアプリを開き、次に、パソコンのブラウザ上でVR SYNCにログイン、ダッシュボードのRemoteタブを開きます。Remoteタブには、直接転送したコンテンツのファイル名が表示されます。
※もしこの段階で、Remoteタブ内にコピーしたデータ名の表示が無い(すなわち、VR SYNCのクラウドサーバーに、Oculus Go内のVR SYNCアプリに直接転送されたコンテンツが認識されていない)場合には、カスタムでVR空間に表示するロゴや背景を設定してみてください。それらがトリガーとなって、データが認識されることがあります。
このようにすることにより、強制的にVR SYNCのクラウドサーバーに対し、あながた利用するOculus Goヘッドセットを認識させることができます。
VR SYNCを利用して、VRヘッドセットの多数同時再生を行った際、各ヘッドセットの再生は完璧に同時にはなりません。大体、1秒前後のズレが生じることがあります。
しかしこの再生ズレは、同じようなVRヘッドセット同時再生サービスの中では最小です。
下記の動画は、VR SYNC BOXを利用して、日本国内でOculus Goの20台同時再生実験を行ったときのものです。
VR Syncのアプリバージョン3.1.0から可能になりました。360度動画ではない、通常の2Dの動画や写真もVRヘッドセット内で再生することができます。
Content Manager内で、「Regular Video」というオプションにチェックを入れて下さい。
VR Syncのクライエントアプリはスマートシーク機能を持っています。
もし、あるVRヘッドセット内で再生された動画が何らかの理由でアプリをシャットダウンしてしまい、アプリが再起動した場合には、再起動後の再生は、シャットダウン直後の時点から始まります。
以下の通りです。
背景画像:PNG、解像度: 3840ピクセル x 1920ピクセル
ロゴ:PNG、1024ピクセル x 1024ピクセル。※透過画像をおすすめします。
いまのところ、VR Syncのクライエントアプリは、Apple社製品には対応していません。
VR Syncのクライエントアプリをコントロールするダッシュボード画面へのアクセスは、インターネットブラウザがあるデバイスならどれでも可能なので、Apple社のパソコン、iPad、iPhoneでも利用可能です。
それぞれのVRデバイスにコンテンツのダウンロード(転送)が完了しているのにもかかわらず、管理用PCのVR Syncのダッシュボードからそれらにアクセスができない場合には、ファイアウォールなどが制限しているのかもしれません。
うまくいかないWifiネットワーク以外のネットワーク(モバイル(4G回線)ネットワークなど)で、アクセスをお試しください。
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VRSYNCの全機能を、無料で10台分・7日間利用することができます。 無料トライアル版では、中央にVR SYNCの透かしが入ります。
7日間の無料利用期間終了後でも、トライアルモードをONにすれば、再び無料利用の再開が可能です。透かし入りと最大同時利用10台までということでよければ、事実上、利用期間に制限なくいつまでも無料で使えます。
Youtubeサンプル:「VR SYNCと20台のOculus Goで、「かえるの合唱」コーラスしてみた」
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